2015年読了2冊目。
綿貫という主人公、あれ?どこかで出てきた人だなと思ったら、
「家守綺譚」の主人公やった。
各章が植物の名前で、その植物が話に絡む。
で、前半と後半で、流れが異なる。
クスノキから柿までは家の守をまかされている山科の高堂の家での話。
ショウジョウバカマからは犬のゴローを探しに鈴鹿山系へ出向く話。
河童が出てきたり、狸が出てきたり、竜が出てきたり、
イワナが出てきたり…、そこはもう梨木ワールド。
昔はほんとにそうしたものが、私たちの横で
人間のふりをして生活していたんじゃないかと思ってしまう面白さ。
それにしても、滋賀弁満載やなぁ。
京都の人は「そやさかいに」って言うところ、
滋賀の人は「そやさけ」って言うのよね。