「成瀬は天下を取りにいく」「成瀬は信じた道をいく」

ふだん、本屋大賞などの小説を読むことはないのだけれど、他の方のブログで舞台が滋賀県大津市だと知って、思わず電子書籍をポチった。

そしてさくさく読めるので、二冊を一気読み。^-^

作者、どれだけ「大津」、いや「膳所(ぜぜ)」、いや「におの浜」が好きやねんって。

膳所界隈の地元感満載だった。(実名のお店や高校などがバンバン出てきます)

 

(以下ネタバレありますので、ご注意ください)

6作の短編からできていて、一番最初の話は「ありがとう西武大津店」。

(表紙にちらりと描かれている建物は確かに今はなき西武大津だ)

主人公の成瀬あかりちゃんは閉店までのカウントダウン、毎日行こうと思うと言って、西武ライオンズのユニフォームを着て、西武大津に日参する。

もうお友達の島崎さんがいいキャラすぎて、泣ける。こんなお友達がいて、ほんとよかったねって思う。

 

ところで、西武大津店はたしか私が中学生の時にできたと記憶している。

高校の入学祝いにはじめてフランス料理食べたのは、西武のレストラン街のお店だった。今でもすごく緊張しながら食べたなぁって、思い出す。

そして、高校時代、たしか文化祭の打ち上げで西武に行った時に、同級生が「西武はつぶれてもすぐにマンションにできるような構造になってるんやって」とまことしやかに言っていたのだった、笑。

まさか40数年後に本当にマンションになるとは思ってなかったけれど。

(実際には建物つぶして、新たにマンション建てているけれどね、^-^;)

 

そして成瀬あかりちゃんは私の高校の後輩でもある。

(ムスメには小説の主人公が後輩ってすごいねって言われた、笑)

私のいた頃はカルタ班ってなかったのだけれど、いつ頃できたんだろう。

たまにくる同窓会誌には、カルタ班の活躍が載っていたりするので、結構優秀な成績をおさめているのではないかと思う。確かちはやふるの映画でもエキストラで出ていたと記憶している。

 

そしてこちらの続編では大学生になっているけれど、よく考えたらこれ、未来の話なんだよね?(2025年の話)

この本が出た時点では、北陸新幹線はまだ開業してなかったと思うけれど、まるで北陸新幹線に乗ってきたように書かれているのにはほんと感心させられた。

それにしても、うちのこもそうだけれど、リケジョはなんでこんなに素数が好きなんだろう、笑。

(うちのこは車のナンバーを四則計算して素数にする遊びを暇つぶしにやってた。ついでに入籍日は素数だし、笑。)

 

成瀬の行く末を見てみたいと思う。

というわけで、続編を楽しみに待つ。^-^