画本 宮沢賢治「やまなし」(追記あり)

久しぶりに「やまなし」を読みたくなって、本棚から取り出しました。

この画本宮沢賢治の「やまなし」は、小林敏也さんの画がとても美しくて、本当に幻燈を見ているような気分になります。水底にいるカニのつぶつぶの泡の流れ、そしてぷくぷくいう音も聞こえてきそうです。魚の動きもほんとリアルでその動きを追ってしまいます。

 

それにしても(今更ながらに気がついたのだけれど)、魚を取ってカニたちを怯えさせたのは、翡翠の君だったのですねぇ。なんだかもっと大きな鳥(たとえば鷺)だと、勝手に脳内で変換されていました。(私は子供の頃にカワセミを認識したことなかったと思います。カワセミという鳥を知ったのは大人になってから)😅

うん、なんかやまなしのイメージってクラムボンにすべてもっていかれていたせいか、カワセミをすっとばしてやまなしが川に落ちてくるところしか覚えてなかったのです。

あらためて読んでみたら、なかなかにカワセミがこわい存在でした💦

うん、人からしたら可愛いカワセミだけれど、水中の生き物にしてみれば脅威な存在だよねぇ…。

我が家にあるのはパロル舎版ですが、現在は好学社から出ています。

 

(追記)

カバーをはずすと、表紙はカワセミが水面に突っ込んでくるところ、裏表紙はやまなしがおっちてくるところでした。^-^