むぎばたけ

 

原作のアトリーはイギリスの作家である。

この絵本の巻末の紹介によると、

農場生まれの彼女は、広い野原や森で

小動物とともに少女時代を過ごした。

その体験が彼女の作品の核となっているらしい。

この絵本からはイギリスの夜の麦畑の風の音、

そしてかぐわしい甘く香る

スイカズラとノイバラの匂いが

漂ってきそうだ。

ハリネズミくんがそんな夏の夜、

お月さんのランプと

お星さんのロウソクに照らされて

夜の散歩へと出かけるのだ。

おともはノウサギのジャックじいさんと

カワネズミ。

片山健さんの描く

3匹の夜の散歩はとても楽しそうだ。

だからこの絵本を読むと、

夏の月夜、

お散歩に出かけたくなるのだった。

 

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