日経サイエンス2023年7月号の特集は「植物愛!」だった。
現代の植物学者たちによる植物の特集だ。
NHK朝ドラ「らんまん」の植物のレプリカに関するページもある。
「らんまん」を見終わってから、あらためてこの特集を見ると、
色々と発見があって面白い。
ドラマ「らんまん」の植物の監修をされたのは
国立科学博物館の田中伸幸博士。
(お写真見ると、どことなく「らんまん」の徳永教授のような雰囲気、^-^;)
バイカオウレンの再現には色々と工夫があったことがこの記事を読むとわかる。
他にも里中先生のサボテンのエピソードや
イヌトウキやネジバナの話、いずれも「へぇ、そうだったのか」と、
ドラマ制作の裏話を読んでいるようで面白かった。
バイカオウレン(今年2月に植物園で撮影したもの)
「ハーバリウムに生きる100年後の牧野標本」という記事では
最終週で見た標本整理の話が出てくる。
そしてあの時に整理された標本が単に保存されているだけでなく、
最新の技術による研究方法で役に立っているらしい事が記事を読んでわかった。
今もそうして100年前の標本が活躍していることを知ったら
牧野博士もさぞかし満足なことだろうと思う。
他にも「光合成はもうやめた」という記事では
ドラマの終盤に出てきた「ヤッコソウ」が出てくる。
ドラマでは語られなかったヤッコソウの生態も面白い。
この本、7月の初め頃に買おうと思ったら、
書店にも出版社にも在庫がなくて、
あきらめて電子書籍版を買ったのだけれど、
さっきこの記事を書こうとアマゾンで確認したら雑誌が増刷されていた。
たぶん出版社への問い合わせ多かったのだろうと思う。
(なので雑誌もぽちってしまった、^-^;)
「植物愛!」
「らんまん」の世界をより深く楽しめる、
そんな特集だった。
(おまけ)
植物園で撮ったスエコザサ