サンタクロース ークリスマスの絵本ー 絵本の小径から


絵本にはいろんなサンタさんが登場しますね♪
愉快なサンタさん、気難しいサンタさん・・・
それにサンタさんって、どんな生活をしているのか、とっても気になるところ!
ここでは、我が家の本棚から
いろんなサンタさんのお話を、集めてみました。

 

 

この記事は昔「風のなかー絵本の小径ー」というタイトルのHPに載せていたものです。

生協のインターネット事業からの撤退に伴い、こちらに記事を移すことにいたしました。絵本はずっと残っていくと思っているので、少し修正や追記も加えながら記事を移しています絶版になっているものもありますが、気になった本があれば、図書館で探してみてください。)

ここでは我が家の本棚にあるクリスマスの本をご紹介しています。クリスマスの本は多いので、テーマ別に編集しています。今回は子どもたちが大好きな「サンタクロース」の絵本から…。

また、この記事を書いた以降に入手した本も後半に加筆しています。

 


 

■さむがりやのサンタ
 レイモンド・ブリッグズ・作  すがはら ひろくに・訳 福音館書店 1974 
 FATHER CHRISTMAS by Raymond Briggs 1973

 娘のお気に入りのサンタさんのお話といえば、この「さむがりやのサンタ」です。(娘が大好きな「コマわり」タイプの絵本なんです。)このサンタさん、とっても文句言いのおじいさん!朝からずっとお天気にケチをつけています。まあね、こんなひどいお天気の中、ひとりでプレゼント配るんだもの、いろいろブチブチと文句でも言いながら仕事しないと、やってられんわなぁ・・・って感じでしょうか。(あ、でもね、ジュースにけちをつけられたのには、私もちょっとムっとしたんですけれどね、笑。)だけど、トナカイをねぎらったり、自分の飼っている犬や猫、それににわとりに対する態度に、本来の優しさと暖かさを感じる、どこかにくめない・・・そんなサンタさんでした。
 さて、娘は今年はツリーのもとに、サンタさんへなにを差し入れとして置くのかしら・・・? やっぱりパパからの差し入れで、黒ビールかな!? ・・・ふふっ。
 このサンタさん、なつやすみのお話もあります。(2001/12/8)

 

(追記)

さむがりやのサンタさんはとっても人気者のサンタさん、現在も出版されています。(2023.11)

 



■こまった こまった サンタクロース
 マシュー・ブライス・文 エロール・ル・カイン・絵 いわくらちはる・訳 ほるぷ出版
 THE CHRISTMAS STOCKINGS  by Mathew Price  illustration by Errol Le Cain 1987

 クリスマスイブのこと。サンタクロースがプレゼントをどっさりもってやってきましたが、あれあれ?この建物にはえんとつがありません。さて、どうやって入ったらいいのでしょう・・・?
 次のページに行く手がかりは、読んでいる子どもたちが探す、かわいい仕掛け絵本になっています。サンタさん、子どもたちのつるしたくつしたを探して、あっちへいったり、こっちへいったり・・・。どうぞ、お子さんと一緒にサンタさんを無事、くつしたのもとまで連れていってあげてくださいね♪(もちろん、娘もよろこんで、サンタさんをみちびいていましたよ。)
 原題の「THE CHRISTMAS STOCKINGS」に、サンタの優しい心遣いがあらわれています。(←なにがって?・・・それは見てのお楽しみ♪・・・ふふっ。)
 絵が、ル・カインなんですが、最初「え?これ、ル・カインなの?」とおもうぐらい、絵のタッチがいつもと違うので、びっくりしてしまいました。こんな風にやわらかくてかわいい絵も描くんですね~。(2001/12/08)

 

(追記)

↑我が家にあるのは旧版。

2020年に新版が出たようです。こちらは出版されています。(2023.11)

 



■まどから☆おくりもの
 五味太郎・作  偕成社 1983

 あれはたぶんサンタクロースさん。きょうはどうやらクリスマス。・・・サンタさん、窓の外から寝ている動物達を見ています。そして「ここはねこさんのおうち。」「ここはどうやらしまうまさんのおうち。」と言っては、プレゼントを置いていくのですが、あれあれ、あれれぇ・・・。うふふっ、とってもあわてんぼうでそそっかしいサンタさん!
 動物達のおうちの窓から、中がのぞける穴あきの仕掛け絵本になっています。ページをめくると、予想外な動物があらわれるので、娘は大喜び!・・・五味さんって、ユーモアのセンスがいいですよね♪
(2001/12/08)

 

(追記)

こちらも人気者なサンタさん、現在も出版されています。(2023.11)

 



■あのね、サンタの国ではね・・・
 黒井健・絵  <原案>松本智年 一色恭子 <文> 嘉納純子 偕成社 1990

 北のはての美しい森の中に、大勢のサンタが暮らしています。のっぽのサンタ、やせっぽちのサンタ、いろぐろサンタ・・・なかでも一番大きくて、りっぱなおひげをはやしたサンタは、グランサンタとよばれ、みんなからとっても愛されています。
・・・
 1月から12月まで、月ごとにサンタの国の出来事を描いています。
 娘のお気に入りは5月のサンタさんたちの身体測定。「あ、◯ちゃんたちと一緒だ。」と喜んでいます。月に一度、幼稚園で体重と身長を計るのですが、その記録をみると「◯ちゃん、大きくなったね~」と言ってもらえるのが、嬉しいのです。娘にとって、身体測定というのは、大きなイベントなので、サンタさんもやっている!ということで、親近感を感じたのかもしれません。(笑)・・・それはさておき、この本のかわいいところは、9月になると、プレゼントがまるで果物か野菜のように収穫されるところ・・・こんなおもちゃの出来る畑、私も欲しいですぅ。・・・12月、いよいよサンタさんのソリが夜空を舞い上がりました。「メリー・クリスマス♪」・・・あなたのおうちにも、きっとサンタさんは、やってきますよ、9月に収穫されたおもちゃを持ってね!
(2001/12/08)

 

(追記)

黒井健さんの絵にほっこりします。^-^

現在も出版されています。(2023.11)

 



■ババールとサンタさん(ババールのポケット・ブック)
 ジャン・ド・ブリュノフ・作  せなあいこ・訳 評論社 1994
 BABAR ET LE PERE NOEL by Jean de Brunhoff

 サンタさんにお手紙を出した、ババールの子どもたち。ところが、サンタさんからいっこうにお返事がきません。元気がない子どもたちのために、ババールはサンタさんに、ぞうの国にも来てくれるようにたのみに行こうと決心しました。さあ、サンタさんはいったい、どこにいるのでしょう?・・・ババールはサンタさんを探して、旅に出かけました。・・・
 娘のお気に入りはなんといっても、サンタさんの隠れ家です。この隠れ家の絵はいつ見ても、楽しくなっちゃいますね♪
 我が家にあるババール・シリーズはポケット・ブック版です。このサイズは子どもの手にとりやすいですし、それなりに楽しいのですが、もっとババールの絵とお話を堪能したい方には、やはり、大型本の「ババールとサンタクロース」(やがわすみこ・訳)をおすすめいたします、(ポケット版は、やや内容がダイジェスト版となっているのです。旅行のお供には便利ですけれどね♪)
(2001/12/8)

 

(追記)

ポケット版は現在は手に入りませんが、大型本の方は出版されています。(2023.11)

 



■サンタクロースってほんとにいるの?
 てるおかいつこ・文 すぎうらはんも・絵 福音館書店(かがくのとも傑作集)

 「ねえ、サンタクロースってほんとにいるの?」「いるよ」
 「えんとつがなくても くるの? ドアにかぎがかかっていてもくるの?」「へいきさ」
 「どうしてぼくのほしいものがわかるの?」「こどものほしがっているものがわかるひとだけサンタになれるんだよ」・・・

 こどものサンタさんに関する「?」に、お父さんはひとつひとつ優しく答えていってくれる本です。
そして、最後にお父さんはこう言うんですよ。
「いるよ サンタクロースはね、こどもをよろこばせるのがなによりもたのしみなのさ。だってこどもがしあわせなときは、みんながしあわせなときだもの・・・」
 これを読んだ後には、子どもたちはきっと、とても安らかな気持ちで眠りに就くことができるでしょう・・・そして、きっとサンタさんはやってきますよ♪・・・「メリークリスマス♪」
(2001/12/08)

 

(追記)

これって、「かがくのとも」だったんですねぇ。現在も出版されています。(2023.12)

 



■サンタクロースっているんでしょうか?
 ー子どもの質問にこたえてー 訳:中村 妙子 偕成社(改装版)1986
 "IS THERE A SANTA CLAUS?" from THE NEW YORK SUN.Sept.21.1897

 この本は、今から100年以上前の1897年9月21日の、ニューヨーク・サン新聞に出た「社説」を載せたものです。
 ニューヨークに住むバージニアという8歳になる女の子が、新聞社にあてて、「サンタクロースって、ほんとうにいるんでしょうか?」という内容のお手紙を書きました。その少女の質問に対して、新聞社は「社説」で取り上げて、真摯になって答えています。それはとても愛情に満ちた、心に響いてくる社説でした。・・・さて、どのように記者が、バージニアの質問に対して答えたのか・・・是非、手にとって読んでみてくださいね♪
(2001/12/08)

 

(追記)

現在も出版されています。(2023.12)

 


 

 

さて、ここからはその後我が家にやってきた絵本です。

2023年12月に加筆しました。


■サンタクロースと小人たち
 マウリ・クンナス・作  いながきみはる・訳 偕成社  1982 

 この本を訳したいながきみはるさんが、この本のカバーにこんなことを書いています。 

 "サンタクロースは、どんな所に住んでいるの? どうやって世界中の子どもたちにプレゼントを用意するの? ふだんはどんなくらしをしているの? そんな疑問にこっそり答えてくれるのが、この絵本です。なにしろ、サンタと同じ国に住んで、なん年も小人の生活を研究している画家クンナスが、心をこめて描いた絵本ですから、なによりもたしかなサンタクロースの本だと思いますよ。”と。

 そのサンタさんの国、フィンランドのコルバトントリという山、さっき調べてみたらラップランド地方にある山でした。サンタさんの国、フィンランドでは直接サンタさんが小さな子どもたちを訪ねていくようです。でも遠い日本へはどうやって届けるのかな? それは読んでのお楽しみ。  

 では、サンタさんと小人たちの生活、こっそりのぞいてみましょう♪ 

大人気なサンタさんの生活が描いた本なので、現在も出版されています。(2023.12)

 


■だれも知らないサンタの秘密
 アラン・スノウ・作  三辺律子・訳 あすなろ書房  2005

 How Santa Really Works by Alan Snow 2004  

 上記のマウリ・クンナスの絵本から20年以上がたちました。すると、サンタさんの仕事場はラップランドから北極に移動して、そしてとてもシステマティックな仕様になっているのです!コンピューターも導入されて、小人さんたちの働きも家内工業的な感じからずいぶんと大企業的な感じに発展。そして、いい子の見分け方にはなんとCIA が暗躍?!CIAはCIAでもこれはみなさんが知っている情報局とは違うんです。でも、それはトップシークレットですよ!^-^ 

というわけで、いまどきのサンタさんの秘密をこの本はこっそり教えてくれます。

サンタさんのトップシークレットは人気本、現在も出版されています。(2023.12)

 

 

そして、実はこれ、仕掛け絵本版もあるのです。

■ポップアップ だれも知らないサンタの秘密
 アラン・スノウ・作  みましょうこ・訳 荒川千恵・レイアウト 大日本絵画  2010

 

    とても楽しいポップアップ絵本です。

 まずページを開くと、サンタさんのおうちが現れます。サンタさんのおうち、小さいけれどなかなか住みごごちよさそうです。

 そして、おうちの裏もちゃんとチェックしてみてください。次のページはサンタ郵便センター。次のページはおもちゃ開発部門、製造部門、プレゼント発送部門と配達部門…と、続きます。

 そして次のページはいよいよサンタさんが出発します。サンタさんはクリスマス・イブの何時に出発するか知ってる?それは読んでのお楽しみ。

 最後のページはクリスマスの日。サンタさんもみんなとパーティーをひらくんですね。たのしいクリスマスを! ^-^

 

こちらのポップアップ絵本は、プレゼントにしても喜ばれると思います。(2023.12)