クリスマスの絵本は
子どもたちにはもちろん、大人の私たちにも
素敵な「贈り物」を心に届けてくれます。
ここにある大切な絵本達は、今はまだ私の絵本・・・
こどもがもう少し大きくなったら
一緒に味わったり、楽しめたらいいなぁ・・・と思っています。
それでは、みなさまよいクリスマスを♪
この記事は以前「風のなかー絵本の小径ー」というタイトルのHPに載せていたものです。生協のインターネット事業からの撤退に伴い、こちらに記事を移すことにいたしました。絵本はずっと残っていくと思っているので、少し修正も加えながら、記事を移していっています。(20年以上も前に書いた記事なので中には絶版になっているものもありますが、気になった本があれば、図書館で探してみてください。)
ここでは我が家にあるクリスマスの絵本をご紹介しています。クリスマスの絵本はたくさんありますので、テーマ別にわけて編集しました。今回は少し大きくなった子ども向けの絵本を紹介しています。(この記事を書いた当時は幼稚園児だった娘もすっかり大人になってしまったんですけれどね、^-^;)
また後半には、この記事を書いたあとから入手した本も後半に付け加えています。
■クリスマス人形のねがい
ルーマーゴッデン・文 バーバラ・クーニー・絵 掛川泰子・訳 岩波書店 2001
THE STORY OF HOLLY & IVY by Rumer Godden and Barbara Cuuney
有名な賛美歌「THE HOLLY AND THE IVY」を題材に1958年にゴッデンが子どもたちのために書いたクリスマス物語に、1985年にバーバラ・クーニーが挿し絵を添えて、大判の絵本にしたのが、この本だそうです。
クリスマス人形のホリーの願い、アイビーという女の子の求めるもの・・・まるで布を織りあげていくように話をすすめるストーリーのうまさに引き込まれます。クーニーの素敵な絵とともに、クリスマスの日にどうぞお楽しみくださいね♪ (2001/12/23)
(追記)
岩波書店のサイトで確認しましたら、品切れになっていました。
図書館でお探しください。(2023.12)
■山のクリスマス
ルドウィヒ・ベーメルマンス・作 光吉夏弥・訳編 岩波書店 1953
「マドレーヌ」の作者、ベーメルマンスの最初の作品です。インスブルックに住む町の子ハンシは、クリスマスの休暇をおじさんの住む山で過ごすことにしました。さて、登山電車に一人で乗り込んだハンシ。おかあさんと離ればなれになるのは、これがはじめてです。・・・山ではどんな生活がハンシを迎えてくれたのでしょう・・・♪
ハンシと一緒に山の冬の生活、そして星が降るように輝く中での山の教会のクリスマスをどうぞ楽しんでくださいね♪ (2001/12/23)
(追記)
岩波書店のサイトで確認しましたら、こちらも品切れでした。
図書館でお探しください。(2023.12)
■神の道化師
トミー・デ・パオラ・作 ゆあさふみえ・訳 ほるぷ出版 1980
CLOWN OF GOD by Tomie de Paola 1978
神様に自分の芸を供え物として捧げたあわれな道化師と、そのときに起こった奇跡のお話。これはフランスに古くから伝わるよくしられた民話なんだそうです。そのお話を、トミー・デ・パオラが自分自身の人生経験と重ね合わせ、舞台をイタリアのソレントにおいて、心をこめて語りかえて絵本した作品です。最後のページのイエスさまに、読んだ後も深い感動の余韻を残してくれます。 (2001/12/23)
(追記)
今も出版されています。(2023.12)
■急行「北極号」 The Polar Express
C・V・オールズバーグ・作 村上春樹・訳 河出書房新社 1996
ずいぶん昔、子どもの頃、クリスマス・イブの夜中のこと・・・僕は息をひそめて耳を澄ませ、ある音が聞こえてくるのを待っていた。・・・夜も更けてから音が聞こえてきたが、でもそれは鈴の音ではなかった。外から聞こえてきたのは・・・。
光の魔術師と言われるオールズバーグ。・・・本当に、その光の表現がとても幻想的なんです。パステルで描かれたその光がぼ~っと輝く世界に、すぅっと引き込まれていきます。去年のクリスマス・イブに自分へのプレゼントにした本です。
・・・私も「鈴の音」が、ずっと聞こえる大人でありたいと思います。あなたも、きっと・・・♪ (2001/12/23)
(追記)
我が家にあるのは河出書房新社版ですが、今はあすなろ書房から出ています。
河出書房版は印刷がマットな感じなのですが、あすなろ書房版は少し光沢があります。
たしか映画化もされたはず。
↓これです。
トム・ハンクス主演だったんですね。(2023.12)
さて、ここからは、その後我が家にやってきたクリスマス絵本です。
2023年12月に書き足したものです。
■おもちゃ屋へいったトムテ
エルサ・ベスコフ・作 ささめやゆき・絵 菱木晃子・訳 福音館書店
ベスコフの童話です。珍しく(?)テキストだけがベスコフで絵はささめやゆきさんが描かれています。いなかの小さな白い家に人形を作っている姉妹がおりました。床の下にはトムテの家族が住んでいて、夜になるとお父さんは家の中を見回りに出ます。ある日、トムテの子どものニッセとヌッセが夜にこっそり床下から抜け出して、人形に着せていた洋服を自分たちが着て遊んでいました。そこへ姉妹の姉のほうがやってきて、街のおもちゃ屋さんに送るために荷造りをはじめます。ニッセはなんとか逃げましたが、人形のふりをしたヌッセは入っていた箱を閉じられ、送られてしまいました…。ヌッセが人間の男の子のためにこっそりとあることをすることで、彼の成長がみえるお話です。やっぱりベスコフのお話はあったかいなぁと思うのでした。
福音館書店のサイトで確認しましたが、絶版のようです。図書館でお探しください。
■ぴちぴちカイサとクリスマスのひみつ
リンドグレーン・文 ヴイークランド・絵 山内清子・訳 偕成社
リンドグレーンとヴィークランドのコンビによるクリスマスのお話です。カイサはもうじき7歳の女の子です。もうすぐクリスマスという時に一緒に暮らしているおばあちゃんが怪我をして寝込んでしまいました。クリスマスの準備やクリスマスの市場で売る予定だったキャンディーはいったいどうしたらいいのでしょう。「あたしがやるわ」とカイサが言いました。果たしてカイサはうまく物事を運ぶことができるのでしょうか?元気なカイサちゃんとおばあちゃんのとても優しいクリスマスのお話です。
偕成社のサイトで確認しましたが、残念ながら絶版でした。図書館でお探しください。
私はずいぶん前に古本屋さんで見つけて、リーズナブルなお値段で購入しました。でも、Amazonのサイトではおそろしく高いお値段がついていて、びっくりです。
■グロースターの仕たて屋
ビアトリクス・ポター・作 いしいももこ・訳 福音館書店
グロースターの仕たて屋については別記事をあげていますので、こちらをご覧ください。↓
最近になって知ったのですが、2022年に早川書房がピーターラビットの公式出版社になったのですね。訳も川上末映子さんの新訳だそうです。
ちょっと読み比べしてみたいです…。
↓詳細はこちら
早川書房版
「絵本の小径」でご紹介していたクリスマスの絵本の記事は、これで最後です。
いくつかのテーマに分けましたので、のちほどまとめページを作る予定です。
クリスマスの絵本、あなたのお気に入りの1冊が見つかりますように♪