夜と猫(追記2024.3.5)

アメリカの小説家であり詩人であるエリザベス・コーツワースの詩に、藤田嗣治が12枚の猫の絵を描いた本です。

藤田嗣治の猫の絵、ほんと繊細で今にも動きそうです。

そして、深い青のカバーも素敵。

(だけど表紙が繊細すぎて、手に取るのに緊張してしまいます。)

わかる詩もあれば、1度読んだだけでは難解な詩もあります。

(私の理解力が足りないだけかもしれないけれど、^-^;)

 

表紙になっている猫の画は「母と娘」という題の詩につけられたもので、そこには

「それはまさに かつてそんな風に関心の的だった ルブラン夫人とその令嬢のようだ」

とありました。

ん?ルブラン夫人って?と検索してみたら、マリーアントワネットにとても気に入られていた女流画家のことのようです。自画像を見たらとても美しい方でした。

なるほど、確かにこの母猫からは凛としたまるで貴婦人のような美しさを感じます。

 

夜と猫 エリザベス・コーツワース・詩 藤田嗣治・絵 矢内みどり・訳 求龍堂 2023

NIGHT AND THE CAT by Elizabeth Coatsworth with Illustrations by Léonard Foujita

Translation by Midori Yanai

 

静かな夜に、暖炉のそばであたたかいココアでも飲みながら、そっとページを開けて読んでみたい本です。

(でもうちには暖炉はないから、オイルヒーターで我慢するけど、^-^;)

 

(追記)

www.kyuryudo.co.jp求龍堂さんの紹介ページに行くと、少し本が読めますので、貼り付けておきます。

 

(追記)その2

先日、高島屋T8のTSUTAYAで、この本の洋書(中古本)がガラスケースに入れられて飾られていたんです。2万円越えのお値段にびっくりでした。

邦訳版出してくれてありがとうって、思わず求龍堂に感謝しました。

(メッセージカード、私も欲しかった…😢)