クリスマス物語ークリスマスの絵本ー絵本の小径から(2023.12.2追記)

「クリスマス」
イエス・キリストの誕生を祝う日です。
今から約2000年前の
ベツレヘムという町でおこった出来事を
人々は「聖書」の中で語り継いできました。

私の手元にあります「新約聖書」
その「新約聖書」によりますと、
「マタイの福音書」と「ルカの福音書」に
イエス誕生のお話が記されています。

 

この記事は昔作った「風のなかー絵本の小径ー」というタイトルのHPに載せていたものです。生協のインターネット事業からの撤退に伴い、こちらに記事を移すことにいたしました。絵本はずっと残っていくと思っているので、少し修正や追記も加えながら記事を移しています絶版になっているものもありますが、気になった本があれば、図書館で探してみてください。)

 ここでは我が家の本棚にあるクリスマスの本をご紹介しています。クリスマスの本は多いので、テーマ別に編集しています。また、この記事を書いた以降に迎え入れた本も追加で記しています。今回のテーマは「クリスマスの物語」です。

 

■クリスマスのものがたり
  フェリクス・ホフマン・作  しょうの こうきち・訳 福音館書店 1975

 娘はカトリック系の幼稚園に通っていました。クリスマスのこの時期になると、年長児たちが一生懸命に練習した「聖劇」の発表会があります。娘が年少さんの時、はじめてその劇をみて、本当に感動いたしました。とてもおごそかな雰囲気の中、ロウソクを手にした聖歌隊がまず入場いたします。そして「今から約2000年前のベツレヘムという町でに起こった出来事です。ユダヤのくにのナザレの町にマリアというむすめがいました・・・。」という科白を皮切りに劇ははじまるのです。
 次の年にいよいよこの劇を演じる娘に、イエス・キリスト誕生のお話のことを描いた絵本を読んであげたいと思い、いろいろと探しました。そして出会ったのが、このホフマンの「クリスマスのものがたり」です。
 この絵本は、「マタイの福音書」と「ルカの福音書」のお話にそってイエス・キリストの誕生のお話を、スイスの画家ホフマンが、忠実に描いています。どうぞクリスマスの日に、ご覧になってみてくださいね。
 生まれたばかりの赤ちゃんをかいば桶に寝かせ見守るマリアとヨゼフの表情は、自分が娘を産んだときのこととかさなって、その静かな感動に心を満たされる気持ちがいたします。
(2001/12/15)

 

(追記)

その後、ムスメは中学の時にキリスト教系の学校に入学しました。

毎年クリスマスページェントがあるので、

彼女にとって、このクリスマスのものがたりは

すっかり馴染みのあるものとなりました。

(今でも12月になると自然とクリスマスキャロルを口ずさんています)

そして、本来のクリスマスって、

このようにお祝いをするのだなぁと思ったものです。(2023.11)

 



■クリスマスものがたり
 ブライアン・ワイルドスミス・作  曽野綾子・訳 太平社 1990

 去年(2000年のこと)のちょうどこのクリスマスの時期に、京都駅前ビルの「えき」で開催されていた「ワイルドスミス原画展」で、この「クリスマスものがたり」の原画をみる機会がありました。その一枚一枚に、ほ~っと感動してはながめていましたが、中でもこの「クリスマスものがたり」の表紙になっている雪が降るベツレヘムの町の絵は、あまりにも美しくて、その絵の前で、うっとりと た気持ちになりながら、長~い時間、見とれていました。(その時にみた絵のなかで、私の一番のお気に入りです。原画を持って帰って飾りたい!って思いましたが、さすがに出来ないので、そのシーンの絵はがきを飾っています・・・笑。)
 この本の主人公は、マリアとヨゼフの家のお隣に住んでいるレベッカという少女です。マリアとヨぜフは、ベツレヘムへ行く前にロバのあかちゃんをレベッカに預けます。ロバのあかちゃんがお母さんロバを恋しがったので、レベッカも二人を追って旅にでることにしました。そして、レベッカも大きな星の輝きのもとに誕生したイエスのところへと導かれていきます。
 文章は、ずっとレベッカとロバの赤ちゃんを軸として書いていますが、「絵」が聖書にそって、イエス・キリストの誕生のお話を語っているのが、この本の奥深いところなんですよ♪
 娘もお気に入りのクリスマスの絵本です。今年のクリスマスシーズン、この本をずっと枕元に置いてすごしているのでした。

 
(2001/12/16)

 

(追記)

残念ながらこの本は絶版のようですので、図書館でお探しください。

 



■HOW THE HIBERNATORS CAME TO BETHLEHEM(どうぶつたちのクリスマス)
 Norma Farber  illustrations by  Barbara Cooney   Walker and Company 1980

 手のひらサイズの絵本です。洋書にお詳しい方のお世話になって、この小さなバーバラ・クーニーの絵本を手に入れることができました。この本では、冬ごもりしていた動物達が、星に導かれてイエスさまのもとへと行きます。そして、東方の博士たちや羊飼いたちとともに、イエス・キリストの誕生の歌を聴くのです。
 娘はこの本がとてもお気に入りで、よく本棚から出してきては一人でながめて楽しんでいます。(きっと我が家にあるクーニーの絵本の中で、彼女の一番のお気に入りだと思います。)「この本、好き?」とさりげなく娘に聞いてみましたら、「うん、だって、リスさんがとってもかわいいんだもん♪」という答えが返ってきました。(まったく娘らしい答えでした、くすっ)
 私はまだ出会えていないのですが、この本は「どうぶつたちのクリスマス」という題で邦訳版があるそうです。(佑学社版です。現在は手にはいりませんので、ご興味のある方は、どうぞ図書館でお探しになってみてくださいね。)
(2001/12/17)

 

(追記)

大人になった娘に見せたら、「あ、このコウモリ、キクガシラコウモリっぽい♡」と、リスじゃなくてコウモリに反応してました、笑。

 

どうぶつたちのクリスマス

↑その後「日本キリスト教団出版局」が出していたようですが、

今はまた絶版のようです。

 

 

(追記)さてここからはその後我が家にやってきた絵本です。



■うまやのクリスマス
 マーガレット・ワイズ・ブラウン/文  まついるりこ/訳 バーバラ・クーニー/絵 童話館出版 2003

 マーガレット・ワイズ・ブラウンとバーバラ・クーニーという私にとって最強な組み合わせな絵本です。おまけに訳はまついるりこさん。まるで歌うような訳はとても心地よいのです。なんて素敵な絵本でしょう。でも、今はもう絶版のようです。童話館出版さん、この本、復刊なさいませんか?

 

■The First Christmas
 TOMIE de PAOLA Published by G.P.Putnams' Sons 1984

 トミー・デ・デパオラのポップアップ絵本です。さきほどAmazonで検索したら、ご丁寧に「2003年11月に購入」というタグがついていました、笑。すっかり忘れていたけれど、この本、どうやらAmazonで買っていたようです。(てっきり丸善で買ったと思ってた)^-^;

この本、表紙をあけると舞台仕掛けになっているんですよ。

キリスト教系の幼稚園や学校に行っている子供たちへのプレゼントにいいと思うんだけれど、中古品の値段をみたら、恐ろしい値段になってました。

大日本絵画さん、日本語版復刊しませんか…? ^-^; (2023.11)

 

 

というわけで、ここにご紹介した本で2023年現在入手可能なのは、1冊目のホフマンのものだけのようです。

 

 

ここからは我が家にはないけれど、入手可能なクリスマス物語です。

(2023.11.21追記)



■クリスマスってなあに

ディック・ブルーナ/作 ふなざきやすこ/訳 講談社 1982

 

ミッフィーちゃんでおなじみのブルーナによるクリスマス物語です。

小さなお子さんにはこのブルーなの絵本がいいかもしれませんね。

愛蔵版、しかけ絵本版も出ています。

 

 

 

(2023.12.2追記)


■クリスマスってなあに?

ジョージ•G•ロビンソン/文・絵 こみやゆう/訳 岩波書店 2012

MY BOOK ABOUT CHRISTMAS  Text and Illustrations by Joan G. Robinson   Copy right by Joan Gale Thomas 1946

 

別記事であげた絵本です。

クリスマスのはじめからおわりまで詳しく書かれた絵本です。

お母さんの目線で優しく描かれた1冊です。

もちろん、イエス様誕生の物語も丁寧に描かれています。

小学生のお子さんがご自分で読むのにもおすすめの1冊です。

↓詳しくはこちらの記事に書いています。

kokagenohondana.hateblo.jp