クリスマスツリーの絵本 ークリスマスの絵本ー 絵本の小径から (2023.12.17追々記)

 

クリスマスツリーの絵本

 

 クリスマスにもみの木はつきもの。でも、なぜ「もみの木」がクリスマスツリーになったのでしょうか?そのヒントになる話が昔書いたweb日記に残っていました。(書いたこともエピソードもすっかり忘れていましたが、^-^;)

↓というわけで、そのエピソードです。

数日前、幼稚園からもらってきた「ひかりの子」に、クリスマス・ツリーの起こりのお話が載っていました。諸説があるようですが、一説によるとマルティン・ルターが、森の中で高くそびえるモミの木の上に数えきれない程の多くの星が瞬いているのに心をうたれ、モミの木を切って、枝にたくさんのろうそくを灯し、家族に見せたのがはじまりとか・・・。最初はきっとそんなふうに、小さくはじまったクリスマス・ツリーの風習が、世界各地のいろんな家で飾られていると思うと、じ~んとしてしまう。今度、光を灯したら、ルターが見たという、もみの木の上に輝く星たちのことに思いを馳せてみようかな・・・。(もし、この話が本当だとすると、ルターって宗教改革だけでなく、とっても素敵な風習を世に残したんですね・・・)(2001.12のweb日記「ひとコマ」より)

 この記事は20年以上前に書いた「風のなかー絵本の小径ー」というタイトルのHPに載せていたものを元にしています。生協のインターネット事業からの撤退に伴い、こちらに記事を移すことにいたしました。絵本はずっと残っていくと思っているので、少し修正や追記も加えながら記事を移しています絶版になっているものもありますが、気になった本があれば、図書館で探してみてください。)

 ここでは我が家の本棚にあるクリスマスの本をご紹介しています。クリスマスの本は多いので、テーマ別に編集しています。今回は「クリスマスツリー」の絵本から…。

 


 

■ロッタちゃんとクリスマスツリー
 リンドグレーン・作 ヴィークランド・絵 やまむろしずか・訳 偕成社 1979
 VISST KAN LOTTA NASTAN ALLTING by Astrid Lindgren  pictures by Ilon Wikland 1977

 リンドグレーンのロッタシリーズの1冊です。台所ではママがせっせとクリスマス・ケーキの準備をしています。ママはロッタちゃんに病気のベルイおばさんにクリスマスのパンを届けてくれるようにと頼みました。ロッタちゃんにとって、とっても嬉しいおつかい!喜んでスキーをはいてでかけますが・・・。さあ大変!・・・大事件が待っていました。(笑)・・・くすくす・・・ああ、娘と笑いすぎました・・・。
 お話の後半でも、ロッタちゃんは大活躍!!!・・・どうぞロッタとともに楽しいクリスマスのひとときをお過ごしくださいね♪
 そうそう余談ですが、この間、パパが百貨店のおもちゃコーナーで、バムセのぬいぐるみを見つけてきました。で、うちにはまだ「き・れ・い・な」バムセが、おります、ふふっ。
(2001/12/19)

 

(追記)

現在も出版されています。(2023.11)

 


 

■おもいでのクリスマスツリー
 グロリア・ヒューストン・文 バーバラ・クーニー・絵 よしだしんいち・訳 ほるぷ出版 1991
 THE YEAR OF THE PERFECT CHRISTMAS TREE by Gloria McLendon Houston and Barbara Cooney

 北米のアパラチア山脈のおくに、<松ガ森>という小さな村がありました。村ではクリスマスになると教会にクリスマスツリーをたてるのですが、ルーシーには決して忘れられない思い出がありました・・・。
 ルーシーのわすれられないクリスマスの思い出を、あなたの心にもお届けいたしましょう・・・♪
(2001/12/23)

 

(追記)

ほるぷ出版のHPで確認しましたら、品切れ重版未定とのことでした。(2023.11)

図書館にてお探しください。

 



■しあわせなモミの木
 シャーロット・ゾロトウ・文 ルース・ロピンス・絵 みらいなな・訳 童話屋 1991

 ある町の、落ち着いた建物が並ぶ美しい通りでのお話です。この通りの1件の空き家にクロケットさんというおじいさんが引っ越してきました。町の人達は、クロケットさんのことを「変わりもの」と、よくは思っていませんでした。
 クリスマス・イブの夕方のこと、クロケットさんは、いつも立ち止まる花屋さんの中から、だれかがクロケットさんを読んだような気がしました。それは白いはちうえの、枯れかけたモミの木でした・・・。
 自分のためのクリスマス絵本として、我が家の本棚に入れた、大切な1冊です。読んだ後、とても素敵なクリスマスプレゼントをいただいたよう・・・そんな優しく暖かい「しあわせな」読後感を、どうぞ味わってみてくださいね。
(2001/12/08)

 

(追記)

童話屋のHPで確認しましたが、残念ながら絶版のようです。

図書館でお探しください。(2023.11)

 


 

■バーナデットのモミの木 新装版
 アンデルセン・原作 バーナデット・絵 ささきたづこ・訳 西村書店 1999
 THE FIR TREE

 アンデルセンの「モミの木」のお話に、私の大好きな絵本作家バーナデット・ワッツが挿し絵を描いた絵本です。小さなモミの木の描かれた表紙・・・そこから、もう物語ははじまっています。美しい絵が、このお話のなんとも言えないもの悲しさを、よりいっそう引き出している気がします。そしてね・・・裏表紙がまた、なんとも心に残るんです。この本は、今年の自分へのクリスマス・プレゼントとして我が家にやってきました♪
(2001/12/23)

 

(追記)

西村書店のサイトでは在庫なしになっているけれど、クリスマスシーズンになれば再販はされるかも?

この記事を移すにあたって、久しぶりに読みました。アンデルセンの話って、どこか物悲しいんですよね。それにしても、バーナデットの絵はほんとに素敵です。(2023年11月)

 

 

さて、ここからはその後(2001年以降に)我が家にやってきた絵本たちです。(2023.11)



■森のクリスマスツリー
 牧野鈴子・作 文研出版 1982 

 

 クリスマスが近づくと、森番のおじいさんは村へもみの木を売りに出かけます。でも大きなもみの木だけは森に残してあるのです。それはなぜかというと…。この大きなもみの木が森の生き物たちの拠り所なんですね。牧野さんの絵がとても美しい絵本です。

 

ボローニャ国際児童図書展エルバ賞受賞作品だそうです。

今も出版されています。(2023.11)

 


 

■ちいさなもみのき
 マーガレット・ワイズ・ブラウン・文 バーバラ・クーニー・絵 福音館書店 1993 THE LITTLE FIR TREE by Margaret Wise Brown illustrated by Barbara Cooney Thomas Y.Crowell, New York. 1954

 

 赤と緑がさし色になった1954年に出たクラシカルな絵本です。森のはずれにぽつんと植っていたちいさなもみのき、いつもクリスマスシーズンは足のおとこの子の家でクリスマスツリーとなり、そしてまた森に帰るのです。ところが、ある年のこと、いつもはお父さんがクリスマスの時期になると訪れるのに、いつまでたってもやってきませんでした。でも…。

静かな森の中、子どもたちの可愛いクリスマスキャロルを歌う声が聴こえてくるようです。^-^

 

現在も出版されています。(2023.11)

 



■おおきいツリー ちいさいツリー
 ロバート・バリー・作 光吉夏弥・訳 大日本図書 2000 Mr.Willowby's Tree by Robert Barry 1991. Illustrations copyright by Robert Barry 2000.

 

 もうすぐクリスマス。ウィロビーさんのおやしきに大きなクリスマスツリーが届けられました。ところが大きすぎて天井につかえてしまいます。なので、執事のバクスターが先をちょんぎって、それをこまづかいのアデレードにあげました。アドレードがお部屋でツリーを飾るとやっぱり少し大きくて先がつかえます。なので先っぽをちょんぎることにしました。そして…。だんだん小さくなっていくクリスマスツリー。最後はだれのところへ行くのかしらね? くすっと笑えて、ちょっぴり幸せな気分になれるお話です。

www.dainippon-tosho.co.jp

なぜかAmazonのサイトでは旧版の画像しか出てこないので

大日本図書の本の紹介ページを貼り付けておきます。

現在も出版されています。(2023.11)

洋書版は画像がちゃんと出てきました。2000年にご本人が絵だけ描き直しているようです。

 



■クリスマスのちいさな木
 ee.カミングス/詩 クリス・ラシュカ/作 さくまゆみこ・訳 光村教育図書 2002

 今年(2002年のこと)の新刊で、一番気になっていた本を手に入れました。e.e.カミングスの小さな木にささげられた詩とともに、クリス・ラシュカという方が、とても優しくて暖かい物語にしています。絵がとても愛らしいんです。鉛筆の枠に、水彩で色が塗られているのですが、光を透かして絵を見ているような、透明感のある絵なのです。ちいさな、ちいさな木が、ちいさなちいさな家族に出会って、きれいなクリスマスツリーになるまでの物語をみていると、まるでちいさなおくりものをもらったような、そんな幸せな気分になれるのでした。(2002.12.1 エンピツというサイトで書いていた旧「木陰の本棚」の「書庫」より転載)

 

光村教育図書のHPで確認しましたら、今は絶版になっていました。

図書館でお探しください。

 



■とおい星からのおきゃくさま
 もいちくみこ/作 こみねゆら/絵 岩崎書店 2002

 たかい山のうえの、もみの木の横には小さな天文台があります。そこにはふくろうが独りで住んでいました。もうすぐクリスマス。吐く息もこおるほど、さむいある晩に、ドアをトントンとたたく音がします。ドアをあけるとそこに立っていたのは…。ふふっ、描かれている女の子が、かわいいけれども、どこかいたずらっぽくて♪自分のペースに人を巻き込んで(この場合は、ふくろうか、^-^;)物事をやってしまうあたり、いかにも”おひめ”です。娘はふくろうとのやりとりにクスクスと笑っておりました。さあてと、今夜のデザートはアイスクリームにしようかな♪(2002.12.5エンピツというサイトで書いていた旧「木陰の本棚」の「書庫」より転載)

岩崎書店さんのHPで確認したところ、2023年11月現在は品切れ中とのことです。

図書館でお探しくださいね。(2023.11)

 

 



■もみの木のねがい
 エステル・ブライヤー/ジャニィ・ニコル/再話 おびかゆうこ/訳 こみねゆら/絵 福音館書店 2016 

 ちいさなもみの木は他のたくさんの木といっしょに大きな森にたっていました。でも、もみの木は他の木とちがってちくちくととがってはりみたいな葉っぱが嫌で悲しくて泣いていました。すると妖精がやってきて、もみのきの願いごとを叶えてくれるといいます。さて、もみの木のねがいとは…?

 この本は「Christmas Stories Together」というエステル・ブライヤーとジャニィ・ニコル母娘の共著からのお話だそうです。二人はシュタイナー教育に長年携わっている方のようです。

現在も出版されています。(2023.11)

 

 

図書館で借りた絵本です。(2023.12.17追々記)


■いろいろクリスマスツリー
 おおでゆかこ/作 アリス館 2019 

先日、図書館で借りてきたクリスマスツリーの絵本です。もりの中のリスたちのツリーは?ペンギンたちのツリーは?海のなか、海辺、ねずみのおうち…ページをめくるたびにそれぞれいろんなツリーがあって楽しい一冊です。読んだらきっと幸せな気持ちになれますよ。^-^

図書館でもリクエスト待ちがかかる人気本です。現在も出版されています。(2023.12)

 


■クリスマスツリーをかざろうよ
 トミー・デ・パオラ/作 福本友美子/訳 光村教育図書 2020

こちらも先日、図書館で借りてきました。クリスマスツリーがもともとどんな形であったか、その歴史からはじまり、アメリカでのクリスマスツリーのことが書かれています。(ついでに日本ではいつがはじめてだったかも書かれています)もちろん、ルターの逸話ものっていました。^-^

 

今も出版されています。(2023.12)