氷の海とアザラシのランプ カールーク号北極探検記(追記あり)

先日図書館から借りた絵本「よるのいえ」(岩波書店)で絵を担当している「ベス・クロムス」の本つながりで「氷の海とアザラシのランプ」を借りました。

この絵本は1913年、カナダの北極探検隊をのせた捕鯨船カールーク号が北極海の海に閉じ込められた乗組員たちが救助されるまでの記録です。

この絵本の主人公は探検家でも船長でもなく、二人の女の子を連れたイヌピアク族の家族(特にお母さん)です。

北極圏での生活は過酷です。他の乗組員たちもこのお父さんとお母さんがいなければ、きっと生きながらえることはできなかったのではないかと思います。

イヌピアク族が極寒の地で生きる知恵をもっていること、それがやはり大切なこと。

何年か前にアマゾンで飛行機が墜落して幼い子どもたちが生き残っていたというニュースがありましたが、あれもその子たちがそのアマゾンで生きる術を身につけていたからでしょう。

 

この本を読みながら、そういえば、南極でもやっぱり氷に閉じ込められた船の話があったなぁと思い出しました。

 

確か、星野道夫さんがこのエンデュアランス号の本を座右の書にしておられたと、何かで読んで、児童書のこの本を読んだのでした。

(6年生への読み聞かせで星野道夫さんの「アラスカ探検記」を読む時に、関連本として持っていってました。)

もう10年以上前に読んだっきりなので、再読しようかな。

 

(追記)

星野道夫さんが座右の書にしていたのはたぶんこちらの本。

そしてこちらがその新版らしいです。