「やっぱり猫が好き」な絵本 ー絵本の小径からー

やっぱりネコの絵本がすきなの♪ 🐈

 

この記事は昔作った「風のなかー絵本の小径ー」というタイトルのHPに載せていたものです。生協のインターネット事業からの撤退に伴い、こちらに記事を移すことにいたしました。まだムスメが幼稚園生だった頃、その当時に読んだ絵本の記録です。絵本はずっと残っていくと思っているので、少し修正と加筆を加えながら、記事を順次移しています。

(20年以上も前に書いた記事なので中には絶版になっているものもありますが、気になった本がありましたら、図書館にて探してみてください。)また、その後我が家にやってきた絵本なども加筆しています。

 

■ねこのジンジャー 
 シャーロット・ヴォーグ・作   小島 希里・訳  偕成社 1997
 GINGER by Charlotte Voake

 ねこのジンジャーのお気に入りは、テレサの暖かい抱っこと居心地のいいかごの中。
今日もかごの中で、グーグーお昼寝・・・ああ、いい気持ち。
ところが、そのお昼寝を邪魔するやつがやってきた!「うるさいな、なんだ?」・・・
やってきたのは・・・こねこ!
 さあ、それからは大変!こねこはジンジャーのじゃまばかり!
たまりかねたジンジャーは、思わず家出をしちゃいます・・・こねこもひとりぼっちじゃつまんないよぉ・・・テレサとこねこはジンジャーを探しに出かけました・・・。

 この本に出会ったのは、娘がまだ幼稚園にあがる前でした。そのころ、自分のおふとんがあっても、そこから抜け出して、私のおふとんに入ってきては私の安眠のじゃまばかりする娘!(娘の寝相が悪いので蹴られて起きるのです・・・)ジンジャーと子猫のやりとりを見て、パパが「まるで我が家のようだ。」と言って笑っていました。きのうも娘は相も変わらず、夜中に私を起こして、布団の中にもぐり込んできましたけどね。(笑)
 シャーロット・ヴォーグののびやかな 軽いタッチで描かれた、ジンジャーとこねこがなんともいえないいい表情。中表紙の2匹もね・・・思わずこちらのほおの筋肉がゆるんじゃうんです。 (2001/02/19)

現在も出版されています。(2024.2.6)

そして、↓ジンジャーの本のお仲間がふえていたので、付け加えておきます。

 

■はじめまして ねこのジンジャー 
 シャーロット・ヴォーグ・作   小島 希里・訳   偕成社 2003
 GINGER by Charlotte Voake 

この「はじめまして ねこのジンジャー」は前述の「ねこのジンジャー」がまだ子猫だった頃の話です。やせっぽちでガリガリのジンジャー、テレサと出会えてよかったね。^-^

現在も出版されています。(2024.2.6)

 

■あしたうちにねこがくるの 
 石津 ちひろ・文  ささめや ゆき・絵   講談社 2000

 ママがね、言いました「うちでねこを飼うことになったの」って。私が「お人形みたいにかわいいねこだったらいいなあ・・・」って言うと、ママったら「ライオンみたいに大きなねこだったらどうする?」なんて言うの!だから、私・・・どんな猫が来るのか、いろいろと想像しちゃった・・・

 明日、猫ちゃんがうちにやってくる・・・どんな猫がくるのかしらって、ドキドキ・・・期待半分、不安半分の女の子の気持ちがページをめくるごとに伝わってきます。うんうん、この猫ちゃんをまつ女の子の気持ち・・・わかる、わかる。だれだって、この期待と不安のいりまじった気持ちって、経験したことあるものね。ささめやゆきさんの絵が、そのいりまじった気持ちの、不安な部分をうまくこちらに伝えてくれているの。もちろん、猫ちゃんが来たときの様子もね!(2001/1/30)

現在も出版されています。(2024.2.6)

 

■くろねこかあさん
 東 君平・作  福音館書店 1990

 大きなおなかをしたくろねこかあさん、さぁてどんなあかちゃんがうまれるのでしょう・・・生まれた赤ちゃんは、しろねこ3匹、くろねこ3匹でした・・・

 黒の紙を切り絵にした、シンプルな絵。くろねこかあさんのとぼけた表情と、こねこたちの様子が何ともいえず、思わずほおの筋肉がゆるみます。いつも動き回っているくろねこたち、いつもどこかにはりついているしろねこたち・・・あれれ、よく見たら・・・ああ、なるほど!切り絵だねぇ~っと納得いたします。単純なくりかえしの文章もリズムよくて、読んでいて気持ちがいい。
 この本と出会ったのは、今はもうなくなってしまった近所の文庫でした。娘は返却しようとすると、「くろねこかあさん、返さないでぇ」とカウンターの前でわんわん泣いてしまいました。そんな訳でその時は返却できず、後でこっそり返しに行き、そのまま本屋へ行って注文を出したという思い出深い本です。4歳になった今も、うちにある福音館書店の幼児絵本シリーズの中で、娘にとって「これが一番!」という絵本です。(2001/1/24) 

現在も出版されています。(2024.2.6)

 

■ねんねんネコのねるとこは
 エレノア・ファージョン・ぶん   アン・モーティマー・え  まつかわ まゆみ・やく
 評論社 1998
 CATS SLEEP ANYWHERE by Eleanor Farjeon and Anne Mortimer 1996

 猫ちゃんがお昼寝をしています。どんなとこでも猫ちゃんは気持ちよさそうに眠るんです。ピアノの上や、窓の棚、あらあら運動靴にだって・・・ほうら、あなたのおひざの上にも擦り寄ってきましたよ・・・にゃぁ・・・ふにふに・・・ぐうぐう・・・
 
 猫ちゃんの存在をつい最近知った小さな小さなこどもから、猫ちゃんを見るとついほっぺの筋肉がゆるんでしまう猫好きな大人まで、表紙の猫ちゃんを見ただけで、きっと喜んじゃう絵本です。アン・モーティマーのリアルな細密画で描かれたねこちゃん、思わずその背中をさすりたくなるようなつやつやした毛並み。どのページの猫ちゃんの寝顔も、ああ、とっても気持ちよさそうだわ!見ているこちらまで、至福の時間をわけてもらっている気分になります 。そして、ごく短いリズムある文章が気持ちいいの。私も日当たりのいいリビングで、ちょこっと丸くなって、しばし横になろうかな・・・うとうと。最初、図書館で借りましたが、娘が一目で気に入ったので、我が家の本棚にお迎えしました。 (2001/1/20)

残念ながら絶版のようです。図書館でお探しください。

(Amazon で見てみましたら、中古本に目が飛び出るようなお値段ついてました。びっくりです。これ、猫好きな人はすごく好きな本だと思うのですよ。トスカシリーズを新たに出してる徳間書店さんあたりで、復刊しないですかね?)(2024.2.17)

 

■トスカのおくりもの
 アン=モーティマー/絵 マシュー=スタージス/文 木原悦子/訳 
 講談社 1992
 Tosca's Suprise by Matthew Sturgis Illustrations by Anne Mortimer   Frances Lincoln Limited  1991

というわけで、続いては「トスカのおくりもの」のご紹介です。^-^;

 猫のトスカはどこか、静かなところ、だれにもじゃまされないところを探していました。まずはタンスの引き出し、でもこれから春のおおそうじをするからと飼い主さんに追い出されます、階段もだめ、生垣のぶなの木の下もだめ、庭の池ほとりもだめ、途方にくれたトスカに良い場所を教えてくれたのは、ボーイフレンドのロジャーでした。良い場所に落ち着いたトスカ、翌日、トスカを探していた飼い主さんが見つけたものは…♪ なるほど、だからトスカは静かでだれにもじゃまされない場所を探していたのね。^-^

我が家にあるのは講談社版なのですが、徳間書店からも新版が出ているようです。翻訳者さんは違う方ですね。どちらの本も手に入るようです。ほかに「トスカのクリスマス」(徳間書店)も出ています。(2024.2.17)

 

■いろいろこねこ
 マーガレット・ワイズ・ブラウン/文 アリス&マーティン・プロベンセン/絵  木原悦子/訳  講談社 2002
 

 秋、紅葉狩りにいくと、世の中はいろんな色に彩られていました。この木は「黄色」 この木は「オレンジ」 こちらは「赤」…エトセトラ。自然のなかにあるいろんな色を、確認しながらすすみます。本当に、世の中にはいろいろな色があるのですよねぇ。
この色を自分で作り出すには、いったいどうしたらいいのでしょう…。

最近、娘は「何色と何色をまぜたら、何色になる?」と質問します。
年長になってから、絵の具を使い出したので、色と色が混ざると、違う色になるということが、彼女なりにわかってきたのでしょう。いろんな色を混ぜ合わせて、新たな色が生まれるということは、子どもにとって、とても楽しい発見なんだろうなぁと思います。

この本のこねこちゃん、ハッシュとブラッシュも、ペンキの「みどり」の色を作りたくて、いろいろ試してみるんです♪
ふふっ、混ぜ合わせると、いろんな色が出来るね!
そして、いろいろ試しながら、その色にまつわるものを描いていきます。
そうやって、色からものを連想していくことも、楽しい作業。思わず、はなうた風に、歌いたくなっちゃいます。(^-^)

「おかあさん、この本、ずっと家の本なの?」
ごめーん。今、図書館で借りている本だから返さないといけない…
そのうち、お手元本にするから、待っててね。(2002.11.16.えほんmemoより)

 

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THE COLOR KITTENS by Margaret Wise Brown. Illustrated by Alice & Martin Provensen A Golden Book 1986

その後、洋書を買うか、日本語版を買うか悩んだすえ、洋書のほうを買ったんです。

なんとなく英語の学習にも使えそうって思って。 洋書にはわざわざ「GOODNIGHT MOON(おやすみなさいおつきさま) 」のマーガレット・ワイズ・ブラウンって書いてあるし。

でも、この記事を編集するにあたって、久しぶりにえほんmemo を読んでいたら、やっぱり日本語版も無性に欲しくなったんです、^-^;(本人忘れているだろうけれど、欲しがってたしね…という言い訳のもとに、笑)でも今は絶版なんです。なので、中古本を手に入れました。(安かったので不安でしたが、美本だったのでよかったです。)

この本も、どこか復刊してくれないでしょうか。

 

洋書は表紙の色味が違う(緑色)のが、今も売られています。(向こうでは定番の絵本なんでしょうね、きっと。)(2024.2.17)

 

(おまけ)

マーガレット・ワイズ・ブラウンといえば、まずこの本。

 

ほかにもいろいろとご紹介したい猫の絵本あったのですが、時間切れ。^-^;

また別の機会にあらためて。

とりあえず過去に書いた記事(「絵本の小径」と「えほんmemo」)とその関連本を、2月22日猫の日に寄せて編集しなおしてみました。🐈(2024.2.22)