「こねこのトムのおはなし」から「ひげのサムエルのおはなし」 ーえほんmemoよりー

私の中で2月のテーマになっている「猫の絵本」、今回はピーターラビットの絵本シリーズからです。(1冊は猫とは関係のない本も混じってますが…^-^;)

 

先日、過去に書いていた「えほんmemo」を読んでいたら、幼稚園の頃のムスメに「こねこのトムのおはなし」を読んだ記事が出てきたんです。

その時の記事がこちら↓

今日、娘は突然、夕食の前に、「おかーさん! 今日は『モペットちゃんのおはなし』よんで!」と言いました。
そして、お布団の前には『モペットちゃんのおはなし』と『こねこのトムのおはなし』と『二ひきのわるいねずみのおはなし』の3冊がちょこんと用意されていました。
「どれから読む?」と聞いたところ、まずは『こねこのトムのおはなし』から。
このお話の中にも、モペットちゃん登場するのよね。
それで、娘は、「これがモペットちゃんで、これがミトンで、これがトムで…」とページをめくるごとに確認。
ふむふむ、いちばんグレーぽいのがモペットちゃんで、茶色いのがミトンで、茶色のいちばん濃い色のんが、トムね…。
こねこちゃんたち、いたずらっこ。
こんなきれいなお洋服、彼等にはいりませんよね、ふふっ。
そういえば…、先日のお誕生会で、娘を含めたきれいなお洋服を着たお嬢さんたち、みんな公園で走り回り、そのうちお砂場で山を作りはじめたのでした。
こねこちゃんたちと一緒!(笑)
娘の黒い靴も、砂埃だらけでした…(^^;
『2ひきのわるいねずみのおはなし』を読んでいる途中で、娘は寝てしまったので、
結局『モペットちゃんのおはなし』読まず仕舞。(笑)
明日、読もうね。(2002.11.17 えほんmemoより)

 

で、その次の日に「モペットちゃんのおはなし」を読んだのかどうかは、記録残ってなかったので、不明なのです。(読んでないかもしれない、^-^;)

でも、このえほんmemoを読むまで、ムスメにこの本を読み聞かせた記憶がまったく残ってなかったのですが、小さなムスメがなんだか可愛らしくて、書いておくもんだなぁ…と思った次第です。

(本人に話したら、へぇ、小さい頃の私、よく絵をみてたんやなぁ…ですって。あなたも記憶に無いんかい、😅)

 

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■2ひきのわるいねずみのおはなし 1972  THE TALE OF TWO BAD MICE 1904

■こねこのトムのおはなし 1971 THE TALE OF TOM KITTEN 1907

■ひげのサムエルのおはなし 1974 THE TALE OF SAMUEL WHISKERS 1908

モペットちゃんのおはなし 1971 THE STORY OF MISS MOPPET 1906

 ビアトリクス・ポター/作・絵 いしいももこ/訳 福音館書店

 

↑フレデリック・ウォーン社の番号順に並べてみました。

出版年からいくと、もともと「2ひきのわるいねずみのおはなし」の次に「モペットちゃんのおはなし」は出てるようなのですが、モペットちゃん、最初はジャバラになったパノラマ絵本だったそうです。でも、この体裁だと店頭で元にもどしてもらえない、子どもがちぎってしまうなど、評判がよくなかったため、のちに普通の本の体裁に戻してピーターラビットの絵本シリーズに入れたそうです。(だからこの本ともう1冊パノラマ絵本だった「こわいわるいうさぎのおはなし」はTALEじゃなくて、STORYとなっているのかと思った次第。)

 

「こねこのトムのおはなし」に出てくる子猫ちゃんたち(トムとミトンとモペット)は「ひげのサムエルのおはなし」にも登場します。そしてこの「ひげのサムエルのおはなし」の中でトムはとてもひどい目にあうので、ねずみが苦手になるのですが、モペットちゃんは違うので、ねずみを捕まえるのは得意なのです。だから「モペットちゃんのおはなし」では、虎視眈々とねずみを捕まえようとするわけですね。(この話は、ちょっとトムとジェリー的な猫とねずみの攻防が繰り広げられます、^-^)

というわけで、子猫ちゃんたちのお話は、

「こねこのトムのおはなし」→「ひげのサムエルのおはなし」→「モペットちゃんのおはなし」(モペットちゃん、Missとなってるから子猫からレディになってる設定と思われる)というふうに読むと、より楽しめると思います。^-^

 

そして小さい頃のムスメが寝る前にセレクトしていたもう1冊の絵本、「2ひきのわるいねずみのおはなし」は、ハンカ・マンカとトム・サムというねずみが出てきますが、フレデリック・ウォーン社版(洋書)のカバーの見返しの説明書きによると、この2匹は、ほんとうにポターが飼っていたねずみがモデルになっているそうです。(表紙のねずみがハンカ・マンカ。この表紙ではあんまりわるいねずみのように見えないですよね。実際、このお掃除している時のハンカ・マンカは、あまりわるいねずみではないんですけれどね、^-^;)ポターがハンカ・マンカに愛情を注いでたんやなぁって思うのでした。