いろってなあに?

「猫の絵本」特集で、プロベンセン夫妻の「いろいろこねこ」という絵本をご紹介いたしましたが、この「いろってなあに?」も、このお二人が描いた色の絵本です。

(ずいぶんと筆のタッチが違います。初期はこのようなタッチで描かれていたのでしょうかね?)

アメリカで出版されたのが1967年、50年以上前のとても古い絵本でした。

でも、日本での出版は2022年10月25日初版第1刷発行になっています。古い絵本を発掘してきたって感じです。

この絵本はお二人が幼い我が子のために、色の世界を伝えるべく作った本だそうです。

文章のところどころに絵が入っているのが、可愛らしいです。

これはぜひ原文で読んでみたいと思って、Amazonで探しましたが、見つからず。もう今は出版されてないのかもしれませんね。

さて、色というのは冒頭にこう書いてあります。

 

 いろは、におわないし、あじも しない、

 きこえも しないし、ふれても わからない、

 でも、みると わかる。(本文より)

 

確かに、色というのはそういうものだったと今更ながらに気付かされます。

そして、ページをめくると、まずは黄色の色の話があって、そしてまたページをめくると、画面いっぱいに黄色の絵!これが迫力あるのです。

青のページとか赤のページとか、もう驚かされます。

 

そしてアメリカの絵本なだけあって、日本人には馴染みのないものも出てきます。

11がつ1たち(ついたち)のしょせいじんをおいわいするひ、って何?となりました、^-^;

そこで調べてみました、しょせいじんのひ。

漢字で書くと、諸聖人の日。

こんな時には便利なWikipedia.

ja.wikipedia.orgなるほど、カトリック教会の祝日のひとつなのですね。

そして、このWikipediaを読んでいくと、あーそうか、ハロウィンってここから派生するものだということがわかりました。

この歳になってはじめてハロウィンの歴史というか成り立ちがわかりました、^-^;

 

絵本の話に戻ります。

色の説明は黄色からはじまって、紫色、青色、赤色、緑色、茶色、オレンジ色、白、黒と続きます。

そして、最後のページの言葉が印象的!

確かにそうだなって思える言葉で締めくくられていました。

 

いろってなあに? アリス&マーティン・プロベンセン/作・絵 こみや ゆう/訳

アノニマ・スタジオ 2022

WHAT IA A COLOR ? ALICE PROVENSEN & MARTIN PROVENSEN

Penguin Random House LLC 1967

 

うん、やっぱりこれの洋書、ちょっとみてみたいな。

 

(おまけ)プロベンセン夫妻の「いろいろこねこ」の記事はこちら↓

kokagenohondana.hateblo.jp