風車小屋ねこカッチェ

猫の絵本特集の記事を書く時に、過去のえほんmemoを読んでいたら、詳細は書いてなかったんだけれど「風車小屋ねこカッチェ」を図書館から借りてきたという記述がありました。はて?20年前に借りた記憶、まったく残ってないんだけれど、^-^;

でも絵はニコラ・ベイリーだし、訳は今江祥智さんと遠藤育枝さんだし。

いつだったかもう忘れたけれど、今江さんの講演会に行ったことがあるんです。

もしかしたらそこでこの本の紹介があったかもしれません。

(でも、その時にサインしてもらって帰ってきたのは、ガブリエル・バンサンの絵本でした)

 

ニコラ・ベイリーの絵はとても細密です。

(ちなみに我が家には「マザーグースのうたがきこえる」があります。)

きっとその当時もニコラ・ベイリーの描くカッチェという三毛猫の絵に惹かれて借りてきたのだと思います。(そして記録に残ってないのは、ムスメには読まなかったから…かな?😅)

 

さて、この絵本は1421年の聖エリザベスの日にオランダをおそった洪水での実話を元にしたものです。

もうね、20年ぶりに読んだら、猫ちゃんの活躍に思わず涙腺が緩みました。(最近、ますます涙腺が緩んでる。)

奥さんには邪険にされていたのに…。けなげやわ、カッチェ…うるっ。

 

あとがきによると、オランダにある「キンダーダイク(キンデルダイク)」(子どもの堤防)という風車群の名前は、この猫ちゃんと赤ちゃんのエピソードが名前の由来になっているそうです。

ja.wikipedia.org

そして、この絵本を見ていて気になったのが、各ページにある8枚の白字に青で彩色されたタイルの絵です。

ぜったい、このタイルには意味がある!と思って、調べてみたら、オランダタイルというのが出てきました。

livingculture.lixil.com美しいタイルたち。

ニコラ・ベイリーの描いたタイルにもちゃんと物語があって、それをじっくりとみてみるのもいいと思います。^-^

 

風車小屋ねこカッチェ グレッチェン・ウェルフレ/文 ニコラ・ベイリー/絵 

今江祥智&遠藤育枝/訳 BL出版 2002年

Katje the WIndmill Cat by Gretchen Woelfle & Nicola Bayley

Walker Books Limited 2001

 

(おまけ)

ニコラ・ペイリーの「マザーグースがきこえる」(ほるぷ出版)

このニコラ・ベイリーの絵はなかなかインパクトあるので、大人向け絵本かもしれませんね?(こまどりに矢がささってる💦  そりゃ、歌が「だれがころした クックロビン」ですけれどね。←余談ですが、この歌で「ポーの一族」の「小鳥の巣」を思い出すのは私だけ?😅)

巻末にはマザーグース(NURSERY RHYMES)の原文が載っています。

 

どちらの絵本も今は絶版なので、図書館でお探しください。