やさしい顔つきのキツネの絵に惹かれて、図書館で借りました。
まだ若いキツネのお話です。
ひとひらの雪がふってきて、キツネは冬が来ることを知ります。
そして「ぼくは、なにかしなくていいのかな?」と考えます。
それに対して、いろんな生き物がキツネに
「ふゆがきたらなにをするのか、おしえてあげる。」と色々と教えてくれます。
教えてくれるのは、けむしだったり、カメだったり、コウモリだったり、リスだったり…その他いろいろな生き物たち。
でもどれも、キツネにはしっくりきません。
だって、キツネは冬眠しないし、空を飛んで南の暖かいところに行くこともないんですから。
そんなキツネのもとに、だれかがやってきました。
さて、それは…。
キツネを通して、いろんな生き物たちの冬の過ごし方が伝わってくる絵本です。
もちろん、キツネの冬の過ごし方もね、わかるんですよ。^-^
キツネのはじめてのふゆ マリオン・デーン・バウアー/作 リチャード・ジョーンズ/絵 横山和江/訳 すずき出版 2018
WINTER DANCE by Marion Dane Bauer / Richard Jones Houghton Mifflin Harcourt Publishing Company 2017
見返しでの作者の紹介によると、マリオン・デーン・バウアー氏はキツネが雪のなかでおどるすがたを見て、この作品の着想を得たそうです。なるほど、原題がそれを物語ってますね。
キツネのおどる姿は、自然の営みを伝えてくれます。^-^
(なぜかこの踊るシーンのページでは、脳内にNHKの「さわやか自然百景」の曲が流れています、笑)