「キツネのはじめてのふゆ」「山はしっている」に続いて、リチャード・ジョーンズの絵本を追って、この本を借りました。
ガラスのなかのくじらのウェンズデーはガラスのなか、つまり水槽にすんでいて、この中しか知りません。
でも、ある日、遠くの遠くに、あおいものが見えました。
そしてそのブルーをみるために、ウェンズデーはジャンプをし、お客さんたちは大喜びをするのです。
でも、ある時、青い目をしたパイパーという女の子に「うみ」の存在を教えられます。
ウェンズデーは「海ってなんだろう?」と考えこんでしまいます。そして、ウェンズデーがとった行動は…。
仕掛け絵本になったページは、まるでひとつの映像のような瞬間です。
新しい世界へと旅立つ勇気は、このウェンズデーのジャンプのようなものなのかもしれません。
ガラスのなかのくじら トロイ・ハウエル&リチャード・ジョーンズ/作
椎名かおる/訳 あすなろ書房 2018
WHALE IN A FISHBOWL by Troy Howell & Richard Jones 2018
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